マンガで分かる心療内科・精神科・カウンセリング 第十五回「ロリコンはどこから病気なの?」

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第十五回 「ロリコンはどこから病気なの?」

 

 

 

 

 

 

 

 


ソウ

ソウ

マンガ
ゆうきゆう

ゆうきゆう

脚本・監督
@sinrinet

現在「ヤングキング」という雑誌にて連載しております。もし興味ありましたら。

 

<補足>

このマンガは、制作時の精神医学の診断基準「DSM-Ⅳ」に準拠しています。
2015年現在では「DSM-5」が出ており、基準がほんのちょっとだけ変わっております。これについてもいつか扱えたら扱おうと思います。

またここで語っているのは「精神医学」としての話です。
「病気とされるのはここまでだよ」という話であって、法律的な話については何ら触れていません。
「やったぁ未成年はOKなんだ」とかではないのでご注意ください。

また途中の療からあすなへのセリフは「13歳以上への性的嗜好は『病気ではない=精神医学的には正常』と聞いても、それでも『病気=正常ではない』と判断したがる」ことへのツッコミです。
たぶん大半の方が分かってると思いますが、一応ご注意ください。

また「え、また逮捕オチ?」と思った方は、無言でその気持ちを心の奥底へ閉まっていただければ幸いです。

まぁ、彼らはまだ犯罪犯してないので、警察も呼ばれても困ると思うんですけども。

さて「ペドフィリア」の定義には、さらに、

「複数児童との性行為」

という項目も存在しています。

すなわち、「一人」は含まないのです。

いえ、だからといって、「一人まではセーフ!?」と思わないでください。

これは純粋に、
「たまたま好きになってしまった相手が若かった」
という場合を除外するためと考えられます。

まぁ、たいていのペドフィリアの方は、
「あのコだけが好きなんだ! 彼女が20才であっても50才であっても関係ない!」というより、
「あの少女もこの少女もその少女も好き! …え、彼女が中年になったら? うーん、それはちょっと」
という場合が大半
だと思うので、「一人だけの場合は除外」という基準は、かなり正確だと思うんですが。

ちなみにさらに厳密には、

「複数の児童との性的興奮を引き起こす空想が、反復して持続すること」

とありますので、実は「空想」でもアウトなのです。
「しなきゃセーフ」ではありません。

そういう意味では、法律より厳しいかもしれません。

ただもちろん「それにより著しい苦痛や障害が起こること」という定義もありますので、あなたや周囲が困ってなければOKです。

たとえばかの「不思議の国のアリス」の作者であるルイス・キャロルも、やや少女にたいする愛が強い人物で、
実在の少女アリス(当時10才)のために「不思議の国のアリス」を作ったとされています。

言うまでもなく「犯罪」ではなく、その欲求を文学や萌えアニメ制作など、社会的に役立つ方向に向けていただければ幸いです。

無難な結論に落とし込みつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。