3秒でわかる! うつ病とは

3秒でわかる! うつ病とは

うつ病を3秒で解説すると…

うつ病は誰でもかかる病気ですが、
いずれは治る病気です。

30秒で「うつ病」を解説すると…

現代の主流になっている心因性うつ病には、投薬に加えて「たんぱく質摂取」と「適度な活動」が効果的です。

うつ病は「治る」病気です。

うつ病から回復するため、またうつ病にならないために、普段から生活リズムを整える習慣をつけましょう。

3分あればわかる「うつ病」

内因性」うつ病と「心因性」うつ病

昔「うつ病」と言えば、主に遺伝的要因が引き起こす「内因性」うつ病を指しました。 うつ病は大きく分けて「内因性」うつ病と「心因性」うつ病があります。 「内因性」うつ病には「食事できない」「眠れない」「常に自殺を考える」など、重いうつ症状が見られます。 しかし、現在増えてきているのは「心因性」うつ病です。 「心因性」うつ病とはホルモンバランスの乱れや、つらい出来事などにより引き起こされたうつ状態をいいます。 最近「つらいことがあって会社に行けない」 などの悩みでメンタルクリニックに訪れる人の大半が「心因性」うつ病と診断されます。

治療

抗うつ薬を処方します。 抗うつ薬を飲んでも、すぐには効き目を感じません。2か月後くらいからゆっくり効いているのを感じることができます。 うつ状態はホルモンのセロトニンが低下しているため生じるので、抗うつ薬でセロトニンを徐々に活性化させます。 すぐに効かないからといって薬を止めてしまうことなく、継続的な使用を心がけましょう。

薬以外の治療や指導

栄養

食事で肉や卵、魚などのたんぱく質を重点的にとるよう指導します。 たんぱく質はセロトニンの原料ですので、うつ状態の改善に必須となります。ところで豆腐や納豆などの植物性たんぱく質は、肉などの動物性たんぱく質よりも吸収率がとても低いのです。 ですので、たんぱく質摂取源を豆腐などの植物性のみにすることはおすすめしません。

休養と活動

重いうつ病の場合、まず休養が第一になります。 重症のうつ病患者に「がんばれ!」と励ますのは、ガソリン切れの車でアクセルを踏み込むのと同じことです。 しかし軽いうつ病の場合は、励まして行動を促すことで、本人が前向きになることもあります。

回復には、じっとしているよりも適度な活動が有効です。 ではどのような活動をすべきかというと、たとえばお祭りや学園祭のような「みんなとワイワイ楽しくやれる」ことです。なおかつほどよい距離感と達成感のある活動が理想的です。 逆に、その人にとって難易度の高すぎる作業を強制的にやらされると「うつ病」発症の原因となります。 人は楽しい形ならば、むしろ苦労をしたいものなのです。 ゲームのように楽しみながら「適度な」困難をともなう仕事を探してみましょう。

人と話す

人と話すことによって自分の気持ちが整理されます。するとうつ状態によって非合理的思考に陥っていた自分を客観視することができます。 もし話す人がいない場合は、日記を書いてもいいでしょう。 日記を書く際、大事なのは、ポジティブとネガティブが1対1の内容にすることです。 たとえば「今日お金を落としてしまった。でも改めてお金を大切にしようと思うことができた」など。 最初は難しいかもしれませんが、なるべく「よかったこと」を探してみましょう。

うつ病Q&A

Q.適度な活動がいいとのことですが、ほどよく楽しい仕事が見つかりません。

A.まずは生活リズムを作ることを心がけてみましょう。 「〇時に起きて〇時に寝る」など、本当に簡単な目標を作って実行します。小さなことでも、ちゃんとできたら達成感を得ることができます。 うつ状態の日々は「人生の夏休み」だと思って、今までできなかった好きなことをやるのもいいでしょう。生活のリズムは保ちつつ、やりたいことにチャレンジしてみてください。

Q.うつ病は「治らない」「再燃する」とききました。本当でしょうか?

A. 遺伝的にストレスに敏感で、うつ病になりやすい人がいるのは確かです。 しかし、うつ病は「治る」病気です。 日常生活に支障がなくなれば、うつ病は「治った」と言うことができます。 以前うつ病にかかった人の再発率も、かかったことのない人とたいして変わりません。

Q.うつ病にならないためには?

A. 肉や卵、魚をよく食べましょう。そして「〇時に起きて〇時に朝ご飯…〇時には寝る」などの生活リズムを決めて、なるべくそれを崩さないことです。休職中の人も、社会人の時のリズムを崩さないように気をつけましょう。

まとめ

  • 現代の主流になっている心因性うつ病には、投薬に加えて「たんぱく質摂取」と「適度な活動」が効果的です。
  • うつ病は「治る」病気です。
  • うつ病から回復するため、またうつ病にならないために、普段から生活リズムを整える習慣をつけましょう。

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