マンガで分かる心療内科・精神科in新宿 第32回「はじめての診察」
マンガで分かる心療内科・精神科in新宿
第32回 特別編「はじめての診察」
制 作…「マンガで分かる心療内科・精神科 制作委員会」
作画監督…ソウ 脚本・演出・ギャグ少なめで申し訳ありません…Y
<補足>
というわけで、今回はメンタルクリニック初診の様子をマンガでご紹介しました。
予診や心理テストは、クリニックによって差はあるかと思いますが、どのメンタルクリニックも、
基本的な診察の流れとしては、同じような形になるかと思います。
メンタルクリニックに受診をすると、どんな風なんだろう…?
特別ものスゴイことが行われるのでは…!?
という不安を抱いてしまう方は多いもの。
実際に気持ちが落ちてしまうと、特に未知の空間にたいしての不安感は強くなってしまうものです。
しかしそこまで特別な場所ではないので、あまり心配しすぎないでいただければ幸いです。
話は大きく変わるのですが、こんな心理実験があります。
被験者をAとBのグループに分け、
A→「我が国の大統領は、決して麻薬を使っていない!」という文を読ませる。
B→何も読ませない。
としました。
そしてそのあとに、「大統領は、麻薬を使っていると思うか?」
という質問をした場合、Aの方が「イエス」と答える確率が高くなったのです。
ヘタに否定することで、かえって「何でそんなこというの? さては…」と考えてしまうわけですね。
………。
マンガで「ゆうメンタルクリニックの診察はマジメです」とあえて言うことで、かえってこれと同じ心理効果が起こったらどうしよう。
そんな不安を抱きつつ、今日もこうして生きています。
そういえば、はるか昔、勤務医時代のとき。
ずっと沈んでいた患者さんが、突然、診察室に入ると共に、笑顔になったことがあります。
あ、信頼の気持ちが芽生えたのかな!?
そう思っていると、患者さんは言いました。
「先生、鼻毛が出てます」
芽生えたのは鼻毛だったようです。
しかしそのあと、患者さんの笑顔が少しずつ増えたので、ある意味、良かったのかもしれません。
でも鼻毛は切ることにしました。
色々な気持ちを思い出しつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)