マンガで分かる心療内科・精神科in新宿 第37回「摂食障害・拒食症って何?」後編
マンガで分かる心療内科・精神科in新宿
第37回「摂食障害・拒食症って何?」後編
先に、こちらの前編をお読みください。
「標準体重って何?」という話題から、後編です。
制 作…「マンガで分かる心療内科・精神科 制作委員会」
作画監督…ソウ 脚本・演出・戸愚呂(母)…Y
◆ 解説
というわけで、摂食障害の話。いかがでしたでしょうか。
そういえば以前、「フードファイト」という、大食い・早食いの番組が流行しました。
そこではラーメン数十杯とか、ビックリするほど大量の食事を食べたりしていたのですが。
実際、そこに出場していた人の多くが、摂食障害だった可能性があるという話を聞きました。
番組で食べたものを、すぐに吐いていたそうです。
まぁ、確かに大量に食べていた割には、出場者の大半はヤセていたわけで、「吐いていた」と考えれば、つじつまは合います。
大量に食べていたら、普通に考えたら脂肪は増えますし。
とはいえもちろん、「食べても食べてもあまり吸収しない体質」と考えることもできます。
しかし本当にそうだとしたら、その人がサバイバル状況に陥ったとき、ものすごく危険な気がします。
思い切り関係ない話にそれましたが、とにかく摂食障害の場合、根本的なストレスを緩和する必要があります。
そのために、薬剤やカウンセリングなどの治療が行われますが、純粋なうつ病などに比べて、少しだけ時間を必要とします。
焦らずにじっくり治療することが大切です。
思い当たることがあれば、お気軽にメンタルに問い合わせてみてください。
また、食事で思い出したのですが。
心理学者プリナーが行ったこんな実験があります。
彼は被験者の女性の前に、たくさんのスナック菓子を置きました。
そして、「今から目の前に人が来ますが、気にせずガンガンお菓子を食べちゃってください」と言いました。
このときに目の前に来る人は、
A「魅力的な男性」
B「普通の男性」
としました。
すると何と。
A「魅力的な男性」
を前にした場合、
B「普通の男性」
を前にしたときに比べて、お菓子を食べる量が、ずっと少なくなったのです。
女性は魅力的な男性を前にすると、「女性らしいと思われたい」と考え、食事量を無意識にコントロールしてしまうのかもしれません。
ですのであなたが男性で、女性とデートをした場合。
彼女がどれだけ食べるか、というのを好意の判断基準にしてもいいかもしれません。
………。
ちなみに僕は、小食の女性と食事をしたことがありません。
「あれ? これフードファイト? 番組始まってる?」
ということもありました。
………。
これは、魅力を感じてないんじゃない。
自分との食事があまりに楽しくて食が進んでるんだ。
そんな風に自己暗示を掛けながら日々を生きています。
みなさまここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
単行本も発売中です。
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